大甕神社の境内奥深くには、鬱蒼とした鎮守の森に囲まれた巨大な岩山が聳え立っています。これこそが、武葉槌命によって天津甕星の荒魂を封じ込めたとされる「宿魂石(しゅくこんせき)」です。参拝者は鎖場のある険しい岩肌を登り、岩山の頂に祀られた本殿へと向かいます。
映画のクライマックスで瀧と三葉が「かたわれ時」に出会う宮水神社の御神体(クレーターの中心に位置する巨石の磐座)は、まさに宿魂石のような圧倒的な巨石信仰の空気を漂わせています。古代から続く磐座(いわくら)信仰と星神の封印という大甕神社の景観は、訪れたファンに「あの御神体の空間に足を踏み入れた」かのような強い既視感と厳かな畏怖を与えています。