一度きれいに除去した後の環境設計こそが、次なる戦いの勝敗を決定づける。ロドトルラが活発に細胞分裂を繰り返す条件は「湿度80%以上」「室温20〜30度」という、日本の浴室における標準的なレンジだ。
現場のプロが実践する最も合理的な裏技は、入浴直後の「50度シャワー」と「水切り」のコンビネーションにある。50度以上の熱水を浴室の壁や床全体に5秒間サッとかけるだけで、表面に残った菌は熱ショックで死滅する。その後、冷水シャワーを一瞬回しかけて室温を強制的に下げ、スクイジー(水切りワイパー)で水滴を落とす。24時間換気を回し続けるのは大前提だが、最初の「熱殺菌と水分の遮断」を行うだけで、発生サイクルを数週間単位で遅らせることが可能になる。