インテリアに目を移すと、両者のキャラクターはさらに明確に分かれる。
CセグメントのプラットフォームをベースとするCX-30は、ドライバーをタイトに包み込むパーソナル感重視のコックピットが魅力だ。ソフトパッドが贅沢に張られたダッシュボード、指先の動線まで計算し尽くされたスイッチ類。上質さの密度という点では、上位クラスを食いかねないほどの完成度を誇る。ただし、後席の足元空間と頭上クリアランスはタイトだ。チャイルドシートの着脱頻度が高い子育て世代や、大柄な大人が後席に長時間座る用途では、やや閉塞感を覚えるかもしれない。
これに対し、CX-5はファミリーユースやアウトドアで無類の強さを見せる。後席のリクライニング機能はもちろん、ゆとりのあるニースペースと広い開口部が、同乗者にストレスのない移動空間を約束する。荷室容量もCX-5が約505Lを誇るのに対し、CX-30は約430L。キャンプギアの積載や大型スーツケースの複数収納を想定するなら、CX-5のユーティリティが圧倒的なアドバンテージを握る。