集英社が発行する『ジャンプSQ.』において、本作が放つ存在感は唯一無二だ。作者の葦原大介が構築する世界観は、いわゆる「パワーインフレ」に頼る一般的な少年漫画の構図を根底から覆している。緑川のような若手実力者であっても、状況判断を一つ誤れば即座にベイルアウトに追い込まれる緊張感が、作品全体のリアリティを支えている。
綿密に計算されたトリガーの組み合わせ、トリオン量による戦術の差異、そして各部隊の思惑。緑川のこれまでの言動や配置にも、今後の展開に繋がる伏線が巧みに散りばめられている。遠征選抜試験を通じて浮き彫りになった隊員同士の相性や課題が、今後の大規模戦闘でどう結実するのか、ファンの考察は尽きることがない。