バストの成長を物理的にサポートする上で、最も見落とされがちなのが「下着選び」です。大手下着メーカーなどの研究によると、中学生のバストは成人女性のように下部にボリュームがある形状ではなく、円錐形のように前方に向かって広がりながら成長していきます。この時期に大人用のワイヤーブラを無理に着けたり、逆にサイズが合わないブラトップで放置したりすると、胸の形が崩れるだけでなく、締め付けによる血行不良を引き起こしてバストの成長を妨げる原因になります。
中学生のジュニアブラ選びには、一般的に次の3つのステップが存在します。
- ステップ1(トップが目立ち始める時期):胸のトップ周辺が敏感になり、チクチクする時期。二重仕立てのキャミソールや柔らかいハーフトップで優しく保護します。
- ステップ2(全体がふくらみ始める時期):横へ広がりながら全体が膨らむ時期。バスト全体を包み込むノンワイヤーブラや伸縮性に富んだ立体カップ付きインナーを選びます。
- ステップ3(丸みを帯びて大人の形に近づく時期):バージスライン(胸の底辺の輪郭)がはっきりしてくる時期。成長を圧迫しないよう設計されたジュニア専用のソフトワイヤーブラや立体ノンワイヤーブラへ移行します。
中学生におけるナイトブラの必要性についても議論が分かれます。大人用のナイトブラは脂肪の背中や脇への流れを防ぐ目的が主ですが、中学生の場合は「寝返りによる摩擦や揺れから敏感なバストを守り、睡眠の質を落とさないこと」が主目的となります。したがって、大人用の強力な補正力を持つナイトブラを着用する必要はありません。夜間は締め付け感がなく、肌に優しい綿素材のジュニア用おやすみブラや、アンダーがきつくないハーフトップを着用するのが理想的です。
下着のサイズは半年に一度は計測し直すことが推奨されます。思春期の体は数か月で劇的に変化するため、本人が「きつい」「擦れて痛い」と感じた時点で速やかに見直す環境を整える必要があります。