解散を経て見事に復活を遂げた劇団朱雀。その楽屋裏には、身内だからこそ知る過酷な試行錯誤と秘蔵エピソードが存在する。かつて毎日の公演準備に追われながら、衣装の着付けやメイクの細部に至るまで自ら試行錯誤を重ねた経験が、今の彼のこだわりを生んだ。楽屋に置かれた化粧箱の配置ひとつにも、一切の無駄を削ぎ落とした独自の美学が貫かれている。
2026年最新公演の裏側でも、その妥協なき姿勢は際立っている。今回の舞台では、従来の舞踊ショーの枠を超え、照明演出や音響のタイミングと女形の舞をコンマ何秒単位で同期させる試みが進行中だ。稽古場では、共演者やスタッフに対して自ら手本を示し、指先の角度一つにまで熱血指導を重ねる姿が目撃されている。劇団朱雀の血を引く若手たちへ「本物の美」を継承しようとする強い意気込みが、熱気溢れる現場からひしひしと伝わってくる。