ミームの伝播ルートを解析すると、日本のインターネット画像掲示板の歴史そのものが浮かび上がってくる。火種が熾されたのは、濃密なオタクカルチャーの巣窟であるふたば☆ちゃんねるだった。
画像掲示板でレスポンス用の「ネタ画像」として頻繁に貼られていたコラージュは、やがてニコニコ動画のMAD動画や実況プレイ動画の字幕テキストへと波及。静止画の枠を超え、動画文化の文脈に組み込まれることで、認知度は一気に跳ね上がった。
さらに時代が下り、情報拡散の主戦場がX(Twitter)へと移行すると、この構文は短文のリアクションボケとして汎用性を高めた。エロティシズムを感じさせる投稿や、シュールな画像に対するレスポンスとして、「使い勝手の良いネットミーム」として完全に日常化していったのである。原型を知らない若年層の間でも、洗練されたパロディとして受け入れられていった。