『猫中毒』のミュージックビデオ(PV)撮影現場は、笑顔と極限の集中力が交錯する異例の空間だった。リアルな猫の動きを表現するため、ふたりは撮影前に何時間も猫の映像を観察し、耳の傾きや毛づくろいのしぐさを研究しつくしたという。巨大な猫の着ぐるみを着ての撮影は想像以上に体力を消耗するもので、照明の熱がこもるスタジオ内は灼熱の様相を呈していた。
関係者の証言によると、激しいダンスの合間にも二人はアドリブを連発。手越が突如見せた気まぐれな猫のような挙動に、増田が即座に絶妙なリアクションで返すなど、打ち合わせにないセッションがいくつもカメラに収められた。過酷な撮影環境でありながら、NGが出ても笑顔を絶やさず、現場のスタッフを和ませ続けたふたりのプロ意識こそが、あの多幸感あふれる映像美を完成させた立役者と言える。