「盗む」という概念は、財布や貴金属といった物理的な物体だけに留まりません。ビジネスやクリエイティブの現場では、アイデア、デジタルデータ、さらには他者の時間や注目を奪うケースでも多彩な英語表現が使われます。
1. アイデアや作品を盗む:rip off / plagiarize / take credit for
他人のアイデアやデザインを無断でパクる行為には、口語で「rip off」が非常によく使われます。学術や著作権侵害の公式な文脈では「plagiarize(盗用する)」を用います。他人の手柄を横取りする場合は「take credit for」がぴったりです。
例文:That new smartphone design is a total rip-off of our product.(あの新しいスマホのデザインは、完全に我が社製品のパクリだ)
例文:He took credit for my presentation idea.(彼は私のプレゼンアイデアを自分の手柄にした)
2. データを盗む・抜き取る:steal data / breach / exfiltrate
サイバーセキュリティの領域では、単にsteal dataと言うだけでなく、システム侵害による流出を表す「data breach」や、機密データを外部へ不正に抜き取る「data exfiltration」といった専門用語が定着しています。
例文:Hackers infiltrated the network and exfiltrated sensitive customer data.(ハッカーがネットワークに侵入し、機密顧客データを不正に抜き取った)
3. 注目や時間を奪うイディオム:steal the show / steal a glance
日常会話やエンタメ報道で頻出するポジティブ・ニュートラルな慣用句も存在します。
- steal the show / steal the spotlight:主役以上に話題や人気をかっさらう
例文:The young supporting actor completely stole the show.(その若い助演俳優が完全に主役を食って話題をさらった) - steal a glance / steal a look:〜を盗み見る、チラ見する
例文:She stole a glance at her watch during the boring meeting.(彼女は退屈な会議中、こっそり時計に目をやった)