腹部からくっきりと足の輪郭が浮き出る現象は、主に妊娠後期と呼ばれる妊娠30週から36週前後に多く目撃される。この時期になると胎児の骨格や筋肉が著しく発達し、手足を外側へ強く蹴り出す力が格段に増す。一方で、子宮内のスペースは赤ちゃんの成長に伴って徐々に狭くなり、羊水の比率もピークを過ぎて低下していく。
現代の産婦人科学の知見によると、この現象が可視化されるかどうかには母体の構造が大きく影響する。特に母体の腹壁が薄い場合や、皮下脂肪が少ない痩せ型の体型、さらに胎盤がお腹の後ろ側に位置する「後壁胎盤」である場合に、皮膚表面への突起として表れやすい。逆に「前壁胎盤」でお腹側に胎盤がある場合はクッションの役割を果たすため、蹴る力が強くても輪郭までは浮き出にくいという特徴がある。