親の信仰によって過酷な生活や人権侵害を強いられてきた宗教2世たちの苦難も、大きな社会問題であり続けている。幼少期からの選択肢の剥奪、学業や医療の制限、過度な献金による生活破綻など、その害毒は世代を超えて連鎖する。
長年にわたり被害者の救済にあたってきた全国霊感商法対策弁護士連絡会の活動や、過激なカルト問題に警鐘を鳴らし続ける紀藤正樹弁護士らの提言は、ようやく法改正や社会防衛の動きへと結実しつつある。しかし、家庭内という密室で行われる洗脳と被害をどのように客観的に立証し救出するかという課題は、いまなお重くのしかかっている。