カーポート選びで絶対に混同してはならない専門用語が、カーポート有効高と全高の違いです。「全高」とはカーポートの屋根の最上部までの寸法を指し、「有効高(有効開口高)」は地面から屋根枠や梁(はり)の下端までの実際のクリアランスを指します。車が入るかどうかを決定づけるのは、全高ではなく「有効高」です。
国内エクステリア市場を牽引するLIXIL(リクシル)とYKK APの主要製品における寸法規格を比較検証しました。現在、両社ともに近年の車両大型化に合わせて基準寸法を見直しています。
リクシルカーポート柱の規格を見ると、ベストセラーの「ネスカ」や「フーゴ」、人気のアルミ意匠「カーポートSC」において、標準柱の基準が従来の1.8m〜2.0mから2.2m〜2.3mへと底上げされています。同様にYKKAPカーポート高さ一覧でも「アリュース」や「エフルージュ」でH24(有効高約2,400mm)が実質的な標準帯として扱われる動きが定着しました。
ここで現場施工者が警告を発するのが「土間コンクリートの水勾配」です。雨水を道路側へ流すため、駐車スペースには必ず2%〜3%(1mあたり2〜3cm)の傾斜がつけられます。奥行き5mの駐車場であれば、奥と手前で約10cm〜15cmの高低差が生じます。柱を建てる位置と車を停める位置関係によって、カタログ記載の数値より実際の有効高が10cm以上目減りする落とし穴には最大の注意を払わなければなりません。