息が切れるほど長い駅名が存在する一方で、究極のミニマリズムを体現する「日本一短い駅名」もまた、日本の鉄道文化における名物として愛されています。
その筆頭が、三重県津市に位置するJR東海・近鉄・伊勢鉄道の津駅です。漢字表記で1文字、ひらがな表記でも「つ」のわずか1文字という潔さは日本全国で唯一無二。読み仮名の音数としても文句なしの最短記録を誇ります。
ローマ字表記に目を向けると、ヘボン式表記の「TSU」のほか、かつてギネス世界記録に「世界一短い駅名」として申請されたエピソード(発音記号表記の『Z』等)など、国内外で数々の話題を振りまいてきました。極限まで情報を詰め込んだ最長駅名と、極限まで削ぎ落とされた最短駅名が同じ国内の鉄道路線網に共存している点に、日本語の表現力と鉄道文化の奥深さが如実に表れています。