Q1:認知行動療法を途中で「やめたい」と伝えるのは失礼にあたりますか?
A1:全く失礼ではありません。心理療法において「合わない」「負担が大きい」と感じる感覚は極めて重要な臨床情報です。無理に我慢して続けると悪化を招くため、「宿題が大きな負担になっている」「今は考え方を分析する気力が湧かない」と率直に主治医やカウンセラーに伝えてください。誠実な治療者であれば、課題のペースを落とすか、支持的精神療法など別の手段を提案してくれます。
Q2:ASD(発達障害)傾向がある場合、認知行動療法は一切受けられないのでしょうか?
A2:受けること自体は可能ですが、定型発達向けに作られた標準的マニュアルのまま進めるのは危険です。ASD特性に精通した専門家のもとで、「白黒思考を無理に変えようとしない」「認知ではなく環境調整や感覚過敏への具体的対処に絞る」など、プログラムを大幅にカスタマイズ(修正型CBT)したアプローチを受ける必要があります。
Q3:マインドフルネス認知療法(MBCT)と従来のCBTの根本的な違いは何ですか?
A3:従来のCBTが「ネガティブな思考を現実的・合理的な思考へと修正する」ことを目指すのに対し、マインドフルネス認知療法は「思考を修正せず、ただの脳内イベントとして眺め、そのまま放っておく(脱中心化)」ことを目指します。思考を論理的にこねくり回して疲弊してしまう人には、マインドフルネスの方が適しています。
Q4:保険適用で認知行動療法を受けられる病院はどうやって探せばよいですか?
A4:厚生労働省の「認知行動療法研修事業」を修了した医師が在籍する精神科・心療内科を探す必要がありますが、枠は極めて限られています。各都道府県の精神保健福祉センターや、大学病院の専門外来に問い合わせるのが確実ですが、初診まで数ヶ月待ちとなるケースも珍しくありません。