一般的な抽出方法とは異なり、だしパックの不織布をハサミで切り裂き、中の粉末をそのまま米に混ぜ込む手法がプロの間でも注目されている。いわば「袋を破る裏ワザ」だ。
微粉末化された鰹節、焼きあご、真昆布、干し椎茸の粒子が、加熱とともに米の表面を均一にコーティングしていく。炊き上がりの蓋を開けた瞬間に立ち上る香りの強さは、通常の煮出しとは一線を画す。一粒ひと粒に旨味が染み渡り、噛むたびに豊かな風味が口いっぱいに広がる仕組みだ。
粉末を丸ごと摂取するため、素材に含まれるカルシウムやミネラルといった栄養素を一切無駄にしない。具材の隙間に微細な出汁の粉末が入り込み、全体の味の輪郭を驚くほど引き締めてくれる。