Q1:沖合漁業と沿岸漁業は、距離だけで明確に線引きされているのですか?
A1:完全な距離だけの区分ではありません。一般的に沿岸漁業は日帰りで操業できる範囲(無動力〜10トン未満)を指し、沖合漁業はおおむね10トン以上の動力船で数日〜数週間にわたりEEZ内を主として操業する形態を指します。使用する漁船の規模、日数、免許区分(知事許可か農林水産大臣許可か)によって総合的に分類されます。
Q2:沖合漁業の魚が減っているなら、養殖で全て代替えできないのですか?
A2:完全な代替は不可能です。ブリやマダイ、サーモンなどの養殖は急速に進化していますが、養殖魚を育てるための配合飼料には、沖合漁業で獲れるマイワシやカタクチイワシから作られる「魚粉」が不可欠です。沖合漁業の破綻は、養殖業のコスト高騰と供給停止に直結します。
Q3:獲れなくなったサンマやイワシは、もう二度と復活しないのでしょうか?
A3:自然界のレジーム・シフトにより、数十年スパンで資源量が増減するため、完全に絶滅するわけではありません。事実、マイワシのように局地的に資源量が急回復した例もあります。ただし、地球温暖化による海水温の不可逆的変化が加わっているため、昭和期のような回遊パターンにそのまま戻る可能性は極めて低いと科学的に分析されています。