スラングとしての負のイメージを払拭するためにも、水産資源としてのクロムツ 魚 高級魚の真の価値について触れておく必要があります。市場において「黒ムツ」と呼ばれる魚は、水深200〜500メートルの深海海底付近に生息するスズキ目ムツ科の肉食魚です。
多くの食通が気にするのがクロムツ アカムツ 違いです。「アカムツ(ノドグロ)」がホタルジャコ科であるのに対し、クロムツは本物のムツ科に属します。味わいの特徴としては、アカムツが舌の上で溶けるような濃厚な脂の甘みを持つのに対し、クロムツはしっかりとした旨味を持つ上質な白身に、上質な脂が細かく霜降り状に混ざり合うという点にあります。加熱しても身が硬く締まらず、ふっくらとした質感を保つのが大きな強みです。
クロムツ 旬 食べ方において、最も脂が乗り切るのは産卵前の11月から翌年2月頃の晩秋から冬にかけてです。市場関係者の評価が最も高い料理法は以下の3点に集約されます。
- 焼き霜造り(炙り刺身):皮と身の間に濃厚な脂の層があるため、皮目をバーナーで軽く炙って冷水で締めると、香ばしさと脂の甘みが極限まで引き立ちます。
- 煮付け:醤油、みりん、酒、生姜で甘辛く煮付けると、深海魚特有のコラーゲンと脂が煮汁に溶け出し、料亭クラスの深いコクを堪能できます。
- 潮汁・アラ汁:頭や中骨から極上の出汁が出るため、塩と酒だけで仕立てる椀物は締めの一品として絶品です。