『DOKI DOKI』に収録された楽曲の多くで作詞を手がけたYUKI。彼女がノートに書き殴っていた言葉の数々は、当時の少女たちが抱えていたリアルな孤独、恋の焦燥、そして言葉にならない衝動そのものだった。関係者によれば、当時のスタジオ制作はまさに戦場。ボーカルブースに入ったYUKIは、喉がちぎれんばかりのテンションでマイクに向かい、自らの内面を赤裸々に吐露していったという。
単に「可愛い女の子が歌うロック」ではない。そこには、上京したばかりのひとりの女性が、大都会の冷たさに抗いながら必死に自分の居場所を叫び求める切実なリアリティが宿っていた。キュートな歌声の裏側に潜む剥き出しの毒と切なさ。この絶妙なバランスこそが、JUDY AND MARYの歌詞が今なお世代を超えて共感を呼び続ける最大の理由だ。