19年にわたる極秘の闘病生活を陰で支え続けたのが、1991年に結婚した夫の実業家・小達一雄(おだて かずお)氏です。2人の出会いは、小達氏の実妹である伝説の大女優・夏目雅子さんを通じてのものでした。
田中さんと夏目雅子さんはかねてより親交が深く、夏目さんが1985年に急性骨髄性白血病のため27歳の若さで急逝した際も、田中さんは深い悲しみに包まれました。その縁がきっかけとなり、小達氏と田中さんは結ばれることとなります。田中さんは小達家に嫁いだ後、夏目さんの遺志を継ぐ形で設立された「夏目雅子ひまわり基金」(白血病患者のためのカツラ無償貸与事業など)の活動に情熱を注ぎ、副代表としても献身的に尽力しました。
小達氏は妻の病状を徹底して外部から守り、国内外の最新治療法を探し求めながら、自宅でのケアと病院への付き添いを献身的に続けました。告別式で肉声テープを公開したのも、「妻の感謝の気持ちを、どうしても応援してくださった皆様へ届けたい」という夫の強い意志によるものでした。深い信頼と絆で結ばれた夫婦の姿は、多くの人々の胸を打ちました。