「貞女」の正しい読み方は、音読みで「ていじょ」です。「ていめ」や「さだめ」と読まれることがありますが、日本語の辞書的な標準語彙としては誤読にあたります。
なぜ「さだめ」という誤読が生じやすいのかというと、「貞」という漢字が人名(名乗り)において「さだ」「さだむ」と読まれるケースが多いことや、「定め(さだめ)」という同音異義語のイメージに引っ張られるためと考えられます。しかし、熟語としての「貞女」は「貞(てい)」+「女(じょ)」の組み合わせであり、「ていじょ 読み方」を正しく把握しておくことが教養の基本です。
漢字の構成から貞女の意味と使い方を掘り下げると、次の要素が見えてきます。
- 「貞(てい)」:神意を占い、その結果を固く守って邪念を交えないこと。転じて「操(みさお)を正しく保つ」「筋を通す」という意味を持ちます。
- 「女(じょ)」:女性。
したがって、「貞女」とは「夫以外の男性に心を移さず、節操を固く守る女性」や「貞淑な妻」を指します。文章中では「彼女は夫が亡き後も貞女として生き抜いた」「貞女の誉れが高い」といった形で、配偶者への一途な誠実さを称える文脈で用いられてきました。