食べログやGoogle マップの膨大なレビューを丹念に読み解くと、高評価を集める常連たちの注文パターンには明確な共通点が見えてくる。観光客の多くが刺身盛り合わせに目を奪われる一方で、真の食通たちが絶賛しているのは、房総の海が育んできた伝統的な郷土料理である「なめろう」と「魚の煮付け」だ。
獲れたてのアジに味噌、生姜、大葉を合わせ、粘りが出るまで包丁で叩いたなめろうは、酒の肴はもちろん白米との相性が抜群に良い。また、巨大な平皿で豪快に供されるカサゴや金目鯛の煮付けは、甘辛く濃厚な醤油タレが白身の奥深くまで染み渡り、一口ごとに深いコクを感じさせる。さらに、拳骨ほどの大きさがある「イカのかき揚げ」は、シェア前提の隠れた名物だ。ネット上の「量が多すぎる」という驚きの声は決して誇張ではないため、注文時のボリューム配分には注意したい。