オープンから時を重ね、緑道としての成熟度が極限に達した。小径を歩けば、四季折々の草花が足元を彩り、木漏れ日が規則正しく並ぶ木造建築のファサードを照らし出す。今回の空間アップデートでは、歩行者が腰を下ろしてテイクアウトを楽しめるベンチスペースが増設され、より一層「歩き、佇む」ための工夫が凝らされた。
散策路に沿って植えられた木々は、単なる景観づくりにとどまらない。かつてこの地にあった線路の記憶を継承しつつ、代官山の街並みとシームレスにつながるよう配慮されている。朝の澄んだ空気の中で愛犬と散歩する地元住民から、昼下がりに建築美を眺めながら歩く旅行者まで、多様な人々が思い思いの速度でこの路を楽しんでいる。