コーナーの進行役を務めた「ソラミミスト」こと安斎肇の存在感も、番組の成功に不可欠なピースだった。遅刻癖やゆるい進行スタイルで知られる安斎と、それを絶妙な間と毒舌で受け止めるタモリ。二人のスタジオトークは、VTRの面白さを何倍にも膨れ上がらせる媒体として機能していた。
投稿された空耳の精度に対して「手ぬぐい」「耳かき」「Tシャツ」「ジャンパー」といった評価を下す際、タモリの音楽的造詣の深さが光る。単に面白さだけでなく、音の拾い方やリズムの乗り方を鋭く分析するタモリの批評眼が、コーナー全体に知的な品位と確固たるリアリティを与えていたのだ。