「たかが虫刺され」と甘く見るのは禁物だ。以下のような症状が見られる場合は、市販薬で様子を見ずに速やかに皮膚科や整形外科、救急外来を受診してほしい。
・刺された部位を中心に、関節を超えて広範囲に腫れ上がっている場合
・水ぶくれ(水疱)ができたり、傷口から黄色い膿(うみ)が出てきた場合
・噛まれた場所だけでなく、全身にじんましんが出たり、息苦しさやめまいを感じる場合(アナフィラキシー様症状)
・数日経っても熱感が引かず、歩行が困難なほど痛みが強い場合
特に小さなお子様や高齢者の場合、激しい痒みに耐えかねて掻きむしり、黄色ブドウ球菌などが感染して「とびひ(伝染性膿痂疹)」や「蜂巣炎(ほうそうえん)」といった重篤な細菌感染症へ進展するケースが後を絶たない。医療機関では、専門医の判断のもと強力なステロイド内服薬や抗生剤が処方され、早期鎮静化を図ることができる。