仕組みはシンプルだが、ビギナーが「糸が全部抜けてしまう!」と頭を抱えるケースも後を絶たない。失敗の原因は、ほぼ以下の3点に集約される。
第一に「糸の張り(テンション)」だ。糸玉から出た糸が何かに引っかかっていたり、手元で突っ張っていたりすると、針を引き抜く際に糸が引っ張られて抜け落ちてしまう。糸は常に緩ませ、自由になびく状態にしておくことが鉄則だ。
第二に「針を刺す深さと引き上げる高さ」である。針は柄の根元までしっかりと布に刺し込む必要がある。そして引き抜く時は、布から針先が離れないギリギリの高さで止める。針を高く上げすぎると、せっかく作られた裏のループを引き戻してしまうからだ。
第三に「布と糸と針の相性」だ。目が詰まりすぎた布には針が入らず、逆に目が粗すぎる布では摩擦力が働かず糸が固定されない。土台となる布(パンチニードル専用布や土台布)の選択こそが、成功への最大の鍵となる。