デカトロンは2019年に兵庫県西宮市へ日本1号店をオープンし、翌2026年には千葉県のイオン幕張店に進出しました。しかし、2026年に両方の直営大型旗艦店を相次いで閉店。このニュースは一時「日本市場からの完全撤退か」とメディアを騒がせました。
しかし実態は、日本からの撤退ではなく「販売チャネルのドラスティックな再構築」でした。デカトロンの直営店は広大な売り場面積を必要とする体験型メガストアであったため、日本の高い地代家賃やコロナ禍による集客環境の変化が重なり、直営単独での多店舗展開は非効率と判断されたのです。
そこでデカトロンが選んだ次の一手が、国内スポーツ小売最大手「アルペン(Alpen)」との戦略的業務提携と、自社公式オンラインストアの強化でした。自社で巨大店舗を抱えるリスクを回避し、すでに日本全国に強固な店舗網を持つ「スポーツデポ」「アルペンアウトドアーズ」の売り場を活用することで、全国のユーザーへ一気に製品を届ける合理的なルートへと舵を切りました。