今日の標準化された通信環境は、一朝一夕に作られたものではない。1990年代後半、米国電気電子学会(IEEE)の中で無線LANの標準化を主導し、「Wi-Fiの父」と称されるVic Hayes氏らの尽力により、IEEE 802.11ファミリーが生み出された。
1999年に登場したIEEE 802.11aは当時としては画期的な最大54Mbpsの速度を誇ったが、高価な半導体回路が必要だったため初期の普及は限定的だった。その後、2.4GHz帯でありながら「a」と同等の54Mbpsを実現するIEEE 802.11gが2003年に承認され、一気に互換性とコスト低下が進んだ。情報通信産業全体の爆発的成長に伴い、消費者の混乱を防ぐため互換性認定機関であるWi-Fi Allianceが結成され、現在の直感的な名称付与へと繋がっていく。