テレビメディアの自主規制やSNSのバズ文化が過熱する中で、一度貼られた「疑惑」のレッテルを剥がすのは容易ではない。急速なブームの収束とともに、彼らはメディアの表舞台から徐々に姿を消していった。世論の冷たい視線と、過激化するネット上の誹謗中傷。二十代前半だった二人が背負うには、あまりにも重すぎる十字架だった。
それでも二人はマイクを手放さなかった。地上波のスポットライトから離れた後も、地方の劇場や小規模なイベント会場を泥臭く回り続けた。全国の観客と直接向き合い、目の前の客を笑わせる。その愚直な積み重ねが、彼らの芸人としての足腰を静かに、しかし確実に鍛え上げていった。