連載初期の『ONE PIECE』を振り返ると、ナミのアーロンパーク編やビビのアラバスタ編のように、葛藤しSOSを叫ぶヒロインをルフィたち麦わらの一味が救い出す構造がひとつの王道パターンだった。だが物語が進むにつれ、その図式は鮮やかに塗り替えられていく。
現在の物語において、彼女たちは自らの足で立ち、己の思想と能力で運命を切り開いている。過酷な過去を背負いながらも、それぞれの目的のために意志を貫く姿は、少年漫画の枠組みを超えた深みを感じさせる。単なる萌え要素やマスコットにとどまらない、重厚な人間ドラマを背負った存在だからこそ、長年読者の敬意を集め続けているのだ。