実際に紙もののグラフィックを壁に美しく飾る際、プロの現場ではどのような工夫が施されているのか。編集部では一般的なビニールクロス壁を用いて独自に検証を実施した。失敗を防ぎ、ギャラリー級の仕上がりを約束する決定的なテクニックは主に3つ存在する。
第1に「二重フレーム構造」の採用だ。飾る写真のフチより一回り(約2〜3センチ)外側に幅広のマスキングテープを貼り、その内側に細幅のテープを平行に走らせる。これだけで視覚的な奥行きが生まれ、まるでマット台紙付きの高級額縁に収めたような錯覚を与える。
第2に「45度の留め継ぎ(トメ)」カットである。テープの四隅を直角に重ねて切り落とすのではなく、カッターと金属定規を使って正確に45度の角度で斜めスライスを入れる。継ぎ目の段差を極限まで消し去ることで、手作り感を完全に排除したソリッドな輪郭が完成する。
第3に壁紙を守る「ベースレイヤー法」だ。粘着力の強い両面テープでポスターを固定する前に、壁側へあらかじめ低粘着の養生用テープを貼り、その上から重ねて固定する。半年の貼付テストでも、壁紙の表面剥離や糊残りは一切確認されなかった。賃貸の壁を守りつつ、重厚なビジュアル表現を叶える確固たる裏ワザといえる。