熱いラーメンのスープを冷蔵庫で冷やすと、表面に白い脂の塊が浮き上がってしまいます。これは豚骨や鶏ガラに含まれる動物性油脂の融点が約30℃〜45℃と比較的高く、常温以下になると固形化する性質を持つためです。
山形冷やしラーメンのスープが氷を浮かべてもサラリと澄んでいる最大の理由は、植物性油脂の活用と徹底した脱脂プロセスにあります。ベースとなる出汁(牛骨、鰹節、煮干し、昆布など)を炊き出した後、冷やす過程で凝固した動物性のラードやヘットを幾重にもネル生地などで濾過し、極限まで取り除きます。
その上で、マイナス温度でも固まらないゴマ油や大豆油、米油などの良質な植物油を独自の比率でブレンド。これにより、スープの表面に膜を張ることなく、ラーメン本来の深いコクと芳醇な香りを冷製スープの中で両立させています。