全国ネットのリアルタイム視聴が当たり前となった現在でも、地方局特有の「遅れネット(東京キー局より数日から数週間遅れて放送される現象)」は完全には解消されていません。広島の地上波における番組編成の実態を検証すると、視聴者の間には明確な課題と独自の楽しみ方が混在しています。
特にアニメファンが直面するのが広島地上波アニメ放送予定のタイムラグです。SNS上の声を取材すると、「全国トレンド入りしている話題作が、広島では3日遅れで深夜に放送されるため、ネタバレを避けるのが極めて困難」といった意見が目立ちます。一部の作品はABEMAやdアニメストアなどの配信プラットフォームで同時配信されるものの、地上波での視聴・録画にこだわる層にとっては、週ごとの放送枠変更や休止が頭を悩ませる要因となっています。
一方で、地方局ならではの強みとして評価されているのが広島ローカル番組再放送の枠です。平日の日中や週末の午前中に組まれる人気ローカルバラエティの再放送枠は、見逃した地元視聴者だけでなく、帰省客や転勤族が広島のローカルカルチャーをキャッチアップするための貴重な導線として機能しています。