散策の難易度に関してネット掲示板や旅行サイトで長年紛糾しているのが、上高地登山靴スニーカー比較理由を巡る議論です。「遊歩道は平坦だから普段履きのスニーカーやサンダルで十分」という言説が一部で流布していますが、これは大きな誤解を招く危険なアドバイスです。
河童橋の周辺数百メートルを散策する程度であれば普通のスニーカーでも問題ありません。しかし、大正池方面や明神池・徳沢方面へ踏み出す場合、舗装された道路はごく一部に限られます。雨天時や降雨直後は、木の根が露出した木道が氷のように滑りやすくなり、尖った石が転がる未舗装路が連続します。ソールが薄く摩擦力の弱いタウン用スニーカーでは、転倒による足首の捻挫や打撲のリスクが跳ね上がります。
もうひとつの盲点は、マイカー規制に伴う交通アクセス網の脆弱性です。大雨警報の発令や土砂崩れ警戒によって、釜トンネルを通過する路線バスが運転見合わせになるケースが毎年発生します。旅行当日は、アルピコ交通などが発表する上高地シャトルバス運行状況現在のインフォメーションを常に把握しておかなければ、沢渡(さわんど)や平湯温泉への帰路を断たれ、現地に閉じ込められる事態に陥ります。