四国・徳島のロードサイド最前線:「フジグラン 石井」が示す郊外型商業施設の生存戦略と地域社会の未来

四国・徳島のロードサイド最前線:「フジグラン 石井」が示す郊外型商業施設の生存戦略と地域社会の未来

四国・徳島のロードサイド最前線:「フジグラン 石井」が示す郊外型商業施設の生存戦略と地域社会の未来の総合ガイドをお届けします。最新トレンドが満載です。

平日の店内を歩くと、従来のショッピングモール像とは少し異なる風景に出会う。フードコートやカフェスペースでは、高齢者のグループが穏やかに歓談し、キッズスペースでは未就学児を連れた保護者同士が交流を深めている。地方都市において「サードプレイス(第三の居場所)」の確保が課題となるなか、空調が効き、バリアフリーが整った全天候型の施設は、住民にとって極めて貴重な集いの場となっているのだ。

近年では、地域の行政サービスや各種相談会、健康増進イベントなどが館内のスペースで定期的に開催されるようになった。民間商業施設でありながら、公共的な機能を自発的に引き受ける姿勢が際立つ。商業的な購買活動の場としてだけでなく、人と人が自然に出会う「町の広場」としての役割を積極的に担うことこそが、EC市場の拡大に対抗しうる実店舗最大の強みであることが、ここ石井の地で証明されている。

山本 拓海
Author

山本 拓海

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。