長岡弘樹によるベストセラー小説『教場』シリーズとドラマ版を比較すると、脚本の君塚良一と演出の中江功による巧みな再構築が際立ちます。教場2と原作との違いで最も大きなポイントは、時系列のシャッフルとラストシーンの配置です。
原作小説では短編連作の形式をとっており、各エピソードの時系列や登場人物の配置がドラマ版とは一部異なります。特に、刑事時代の雨の襲撃事件は原作では語られる背景の一部ですが、ドラマ版では第2弾のラストに最もショッキングなクリフハンガーとして配置され、映像ならではの圧倒的な恐怖とサスペンスを生み出しました。
また、生徒たちのキャラクター設定や心理描写もテレビドラマ向けにドラマチックに脚色されており、杣と伊佐木の関係性や宮坂の退場劇など、より感情移入しやすい人間味あふれるアレンジが加えられています。