牛久大仏の真の真価は、外観の大きさだけでなく、内部に入って体験する「胎内巡り」にあります。大仏の背面にある入口から胎内へ足を踏み入れると、外界の明るさとは一変した神秘的な仏教世界が広がっています。
1階:光の世界(Infinite Light and Infinite Life)
胎内に足を踏み入れた来訪者が最初に通されるのが、完全な暗闇の空間です。扉が閉まると一瞬の静寂と漆黒が訪れ、直後に一条の光が観音扉から差し込みます。これは阿弥陀如来の光明に導かれるプロセスを象徴しており、視覚と聴覚をリセットする幻想的な演出です。
2階:知恩報徳の世界(Sutra Copying & Exhibition)
大仏が完成するまでの設計図面、工程写真、実物大の親指の模型などが展示された資料空間です。定員約77席の「写経席」が常設されており、静寂のなかで心を落ち着けて写経体験に打ち込むことができます。
3階:蓮華蔵世界(Lotus Sanctuary)
胎内巡りのクライマックスともいえるのが、壁面一面に黄金の仏像が整然と並ぶ圧巻の間です。壁面には約3,400体もの胎内仏(永代供養の阿弥陀如来像)が安置されており、金色の光に包まれた空間は極楽浄土の荘厳さを余すところなく表現しています。毎日朝夕には読経が響き渡り、厳かな信仰の現場であることを強く実感させられます。
4階・5階:霊鷲山の間と地上85mの展望台
エレベーターで一気に上昇した最上階には、仏舎利(釈迦の遺骨)が安置された聖空間が広がります。胸部にあたる位置に東西南北へ向けて開かれた細長いスリット状の展望窓(地上85メートル)からは、関東平野を一望できます。気象条件が揃った晴天の日には、東京スカイツリーや富士山、さらには霞ヶ浦までをはっきりと見渡すパノラマビューが広がります。