華やかな首脳会談の裏側で、ブリジット氏は国際政治の潤滑油としての役割を巧みにこなしてきた。各国のファーストレディたちとの間に築かれた個人的なパイプは、時に硬直した二国間関係を和らげる独自の外交ルートとなる。
一方で、彼女自身が注力してきた社会課題への取り組みも見逃せない。特に青少年のネットいじめ対策や教育格差の是正、障がい者支援といった分野では、自らの教員経験を生かした現場主義を貫いてきた。エリゼ宮に届く膨大な市民からの手紙に目を通し、具体的な支援へとつなげる活動は、メディアの派手な見出しには乗らない彼女の実直な素顔だ。
国家元首の妻という立場を、単なる象徴から「社会変革の触媒」へと押し上げる。その実利的なアプローチは、歴代のファーストレディたちと比較しても際立っている。