プロジェクトの成否を分けるのは、素材選びの解像度だ。無料で手に入るストック素材は無数にあるが、商用プロジェクトで使うならライセンス表記の確認はもちろん、ベクター形式で提供されているかどうかが死活問題になる。拡大縮小で輪郭がぼやけるラスター画像では、高精細ディスプレイの基準を満たせない。
プロの現場で重宝されるのは、あらかじめ余白の計算がなされた円形フレームや、装飾を極限まで削ぎ落としたミニマルなベクター素材だ。単に丸い枠を置くのではない。写真やタイポグラフィを円の中にクリッピングし、背景とのコントラスト比を綿密に調整する。それだけで、雑多な情報群の中に明確な視覚的ヒエラルキーが立ち現れる。