道後温泉駅に降り立つと、レトロな駅舎と坊っちゃんカラクリ時計が旅人を迎えてくれる。駅からアーケード街「道後ハイカラ通り」を抜けると、堂々たる佇まいを見せる道後温泉本館が現れる。夏目漱石の小説『坊っちゃん』の舞台としても名高いこの歴史的建築は、長期間に及んだ大改修を終え、その風格ある美しさをより一層際立たせている。
本館の「霊の湯」や「神の湯」で名湯を満喫した後は、飛鳥時代の建築様式を取り入れた別館「飛鳥乃湯泉(あすかのゆ)」や、地元の人々に愛される「椿の湯」を湯巡りするのが定番だ。湯上がりに楽しむ松山名物の「タルト」や「坊っちゃん団子」の味わいは格別である。
市内中心部へ足を伸ばせば、現存十二天守の一つである松山城がそびえ立つ。伊予鉄道の路面電車を利用すれば、主要な観光スポット間を10分から15分程度で自在に移動できるため、1泊2日の旅程でも充実した観光と温泉三昧の両立が可能だ。