漆喰を導入する上で最大のハードルとなるのが初期費用の差です。一般的な内装材であるビニールクロスと漆喰左官仕上げの費用相場を比較すると、平米単価には明らかな開きが生じます。
漆喰の施工単価が高くなる理由は、材料費そのものよりも「左官職人の手間賃と工期の長さ」にあります。下地パテ処理、シーラー(下塗り)、中塗り、仕上げ塗りと幾度も乾燥期間を挟んで工程を重ねるため、クロス貼りに比べて工期が3〜4倍程度長くなります。
ただし、ビニールクロスが約10年ごとに張り替えや剥がれの補修を繰り返すのに対し、漆喰は部分的なタッチアップのみで数十年維持できるため、30〜40年の長期的なライフサイクルコストで比較すると、トータルの費用差は大幅に縮まります。