キャラクターデザインの観点において、擬人化された動物と「人間の少女」の境界線は曖昧になりがちだ。しかし、歴代のサンリオキャラクターズが築き上げてきた表現手法の中で、この明確なライン引きは物語のリアリティを守る要でもあった。
もし彼女が純粋な「動物の猫」であったなら、学校に通い、友達と手紙を交わし、ピアノを弾く日常のコミカルな説得力が薄れてしまう。二足歩行で生活し、感情豊かに暮らす「ひとりの少女」として設定されているからこそ、どれほど不思議なファンタジー世界が広がろうとも、見る者は違和感なくストーリーに没入できるのだ。