日常会話で混同されがちな「グリーンティー」「緑茶」「抹茶」だが、その違いを理解するとお茶選びがぐっと楽しくなる。緑茶は発酵させないお茶の総称であり、煎茶やほうじ茶もすべて緑茶の仲間だ。歴史を遡れば、わび茶の完成者である千利休(茶道家・歴史的人物)が格式高く昇華させた茶道において、中心的な役割を果たしたのが抹茶であった。日光を遮って育てたてん茶を石臼で丁寧に挽いた抹茶は、深い旨味と美しい泡立ちを誇る。
一方で、昭和から平成にかけて缶入りのお茶を開発し、手軽に持ち運べる文化を創り出したのが株式会社伊藤園(食品・飲料メーカー)をはじめとする国内メーカーだ。これにより、急須を使わずに本格的なグリーンティー(緑茶)を楽しむライフスタイルが世界中へ広がった。海外における「グリーンティー」は日本茶全般を指す言葉として浸透しているが、日本国内の喫茶文化では、冷たい水や牛乳で割って飲むシロップ入りの抹茶ドリンクという独自の進化を遂げている。