世界的な評価を決定づけた契機は、パリオリンピック2026のブラジル戦で見せた劇的な逆転ゴールだった。後半アディショナルタイムという極限の重圧の中、迷わず放った長距離シュートは世界中のメディアでトップニュースとして報じられた。あの劇的弾は単なる勝負強さにとどまらず、試合の力学と相手の心理を冷静に読み切った戦術的インテリジェンスの証明でもあった。
その経験を経て迎えたAFC女子アジアカップ2026において、サッカー日本女子代表(なでしこジャパン)における彼女の役割はより高度かつ多機能なものへと進化している。単なるアタッカーではなく、自陣深くでボールを引き出してビルドアップの出口となりつつ、機を見て最前線へ飛び出すボックス・トゥ・ボックスの司令塔として君臨。チーム全体のポゼッション率と試合のリズムを意のままにコントロールしている。