天満エリアに足を踏み入れた者がまず直面するのが、「本店と支店のどちらに並ぶべきか」という贅沢な迷いだ。距離にしてわずか数十メートルしか離れていない両店だが、その空間設計と使い勝手には明確な違いが存在する。
結論から言えば、席数の多さと回転のスムーズさを重視するなら支店に軍配が上がる。カウンターメインで昭和の情緒が色濃く残る春駒 本店に対し、支店はテーブル席を備えた2階席も含めてキャパシティが広い。グループ客や少し落ち着いて杯を傾けたい層にとって、この広さは決定的なアドバンテージとなる。
もちろん、ネタのクオリティや価格設定に優劣はない。毎朝中央卸売市場から直送される魚介を、熟練の寿司職人が手際よく捌くライブ感は共通だ。しかし、列の進み具合や空間のゆとりを考慮すると、初訪問の旅行者や複数人での食事には支店が圧倒的に使いやすい。