SNSやネット掲示板において定期的に噴出する「おは朝メンバーの不仲説」や「突然の降板をめぐる陰謀論」について、ファクトチェックを行います。
最も典型的な誤解が、「スタジオ内の激しいツッコミ合いが原因で人間関係が悪化した」という言説です。関西の情報番組特有の文化として、司会者がアシスタントや若手リポーターに対して鋭いツッコミを入れたり、スタジオ全体でいじったりする演出が多用されます。他地域の出身者や一部の視聴者からは「パワハラに見える」「雰囲気が悪いのではないか」と受け取られることがありますが、実際の制作現場の取材メモによると、事前の打ち合わせや放送後のフォローアップは緻密に行われており、出演者間の信頼関係を前提とした「上方話術の文法」に過ぎません。
また、「若手アナウンサーの交代ペースが早いのは局内での冷遇が原因」とする噂も事実無根です。ABCテレビのアナウンス部方針として、生放送特有のアドリブ力、突発的な災害報道への対応力、的確なタイムキープ力を短期間で叩き込むための「最高峰の育成機関」として『おは朝』が位置付けられています。数年で他番組や報道フロア、スポーツ中継へシフトするのは、アナウンサーとしてのキャリアパスが順調に回っている証左であり、降板ではなく「栄転・配置転換」と解釈するのが実態に即しています。