中1男女殺害事件の記憶も生々しい寝屋川市で、2017年12月に再び社会を震撼させる事件が発覚しました。それが「寝屋川プレハブ長女監禁死事件」です。寝屋川市内の民家で、当時33歳だった長女・柿元愛里さんが極度の低栄養状態と凍死により命を落としました。
警察の捜査によって白日の下に晒されたのは、想像を絶する虐待の事実でした。父親の柿元泰孝被告と母親の由加被告は、愛里さんが16歳から17歳の頃に精神疾患を発症して暴れるようになったことを理由に、自宅敷地内に建てたわずか2畳ほどのプレハブ小屋に隔離。外側から二重に施錠し、監視カメラを設置して、約15年間にわたり監禁し続けていたのです。
発見当時の愛里さんの体重は、成人の平均体重を大幅に下回るわずか約19キログラム。暖房設備のない冷え切った小部屋で、食事は1日1回程度しか与えられず、衣服も身につけない状態で衰弱死していました。裁判では保護責任者遺棄致死罪および監禁罪などに問われ、大阪地裁は両親に対しそれぞれ懲役13年の実刑判決を言い渡しました。
この事件は、単なる家庭内虐待の枠を超え、精神疾患に対する家族の過度な羞恥心や社会的孤立、行政の支援窓口との断絶といった根深い社会問題を浮き彫りにしました。