歴史を遡ると、えんがちょのルーツは極めて古い。民俗学的なアプローチによれば、その語源は「縁(えん)を千切る(ちぎる)」、あるいは「穢れ(けがれ)の処(ちょ)」から来ているとされる。平安時代の陰陽道や、室町時代の「不浄除け」の思想が、時代を経て子供たちの遊びへと形を変えたものだ。
つまり、私たちが子供の頃に無邪気にやっていたあのポーズは、千年以上前から日本人の血に流れる「穢れを祓う」ための儀式そのものなのである。そう考えると、現代の若者がネットの悪意に対して同じ行動を取るのも、歴史的な必然のように思えてくる。