焼肉の語り部として忘れてはならないのが、戦後から脈々と受け継がれてきた本場のソウルフード文化だ。
郡山市内には、渡来したオモニ(お母さん)たちが守り抜いてきた伝統のキムチやナムル、自家製コチュジャンを提供する店が数多く点在する。本格的な韓国料理の技術と、地元の新鮮な食材が出会うことで、この地独自の「タレ文化」が花開いた。
ニンニクと果実の甘みが絶妙に絡み合う濃厚ダレから、素材の風味を際立たせる洗練されたもみダレまで。各店が秘伝のレシピとして固く口ざすその味わいは、一滴たりとも残したくないほどの深みを持っている。