果たして本当に見分けはつかないのだろうか。都内文具専門店で30年以上のキャリアを持つバイヤーに、目隠しテストで判定を依頼した。結果は意外なものだった。
「正面からパッと見る限り、100円のものと千円前後の高級袋の差は、プロでも一瞬迷うほど完成度が高いです」とバイヤーは驚きを隠さない。特に最近の和紙プレス加工と印刷技術の進化は目覚ましいという。
しかし、細部を観察すると明確な違いが浮かび上がる。筆頭は「紙の厚みと張りの強さ」だ。高級なご祝儀袋は奉書紙などの良質な和紙を何重にも重ねており、手にした時のずっしりとした手触りと剛性感がある。一方、100均のものは裏地がやや薄く、中身を包んだ際にふにゃりと折れ曲がりやすい。
また、水引の結び目にも差が出る。職人が手で結んだ伝統品は解けにくく立体感があるが、大量生産品はプレス圧着や機械結びが多く、横から見たときの立体的な膨らみに欠けるのが特徴だ。