店頭に並ぶゼロカロリー飲料を手にして、「本当にカロリーが皆無なのか」と疑問を抱いた経験はないでしょうか。日本の食品表示基準において、「カロリーゼロ」「ノンカロリー」と表示できるのは、飲料100mlあたり5kcal未満の場合です。つまり、500mlペットボトル1本あたり最大で約24kcal近く含まれていても法的に「ゼロ」と謳うことが認められています。完全に熱量が存在しないわけではないという前提がまず見落とされがちです。
さらに世界的な視点では、WHOが非糖質甘味料(NSS:アスパルテーム、スクラロース、アセスルファムカリウムなど)に関するガイドラインを発表し、「体重コントロールや生活習慣病予防の手段として人工甘味料を使用しないこと」を強く推奨しました。短期的な摂取カロリーの削減には寄与するものの、長期的なコホート研究では2型糖尿病や心血管疾患の発症リスク上昇との相関が複数報告されたためです。これが「体に悪い」という評価を決定づける大きな転換点となりました。